世界経済は、新型コロナウイルスの影響による落ち込みから着実に回復しており、繰り越し需要や政策支援によって、小売売上高、輸出などで予想以上の堅調さも確認されます。ただし、感染リスクが残る中で、旅行、外食、娯楽などの接触を伴う産業の業績回復は時間を要する見通しです。また、こうしたサービス産業のウエートが高く、一般に景気に遅れて動く雇用面での回復は、各国共通の課題となっています。本号では、直近1ヵ月の定点観測にとともに、米国の平均2%物価目標の導入、欧州の失業対策やBrexitの現状、中国の対米貿易などの論点を取り上げます。
10月号 コンテンツ概要 | |
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